たんぱく質とは?その役割と重要性を解説!

栄養と医療

 こんにちわ!都内の大学病院で働く管理栄養士yu-monkeyと申します。普段は、患者さんの栄養状態の管理や情報提供を行ったり、患者さんの食事を作ったりしています。

 今回のテーマはたんぱく質について簡単に解説していきたいと思います。

 たんぱく質は、私たちの体を構成する重要な栄養素のひとつであり、体内でさまざまな役割を果たしています。筋肉、臓器、皮膚、髪の毛、爪などの材料になるだけでなく、生命を維持するための多くの機能にも関わっています。


たんぱく質の基本

 たんぱく質は、アミノ酸という小さな分子がつながった構造をしています。このアミノ酸には約20種類があり、これらの組み合わせがさまざまなたんぱく質を作り出しています。これを「生命の基本的なブロック」と呼ぶ理由は、たんぱく質が体内のほぼすべての働きに関与しているからです。


たんぱく質の役割

  1. 体を構築する
    • 筋肉や臓器、骨、皮膚、髪、爪など、私たちの体の主要な構造を作る材料です。
  2. 酵素の働き
    • 酵素はたんぱく質から作られており、体内の化学反応(消化や代謝など)を助けます。
  3. ホルモンや免疫機能
    • インスリンや成長ホルモンといったホルモンや、病原体から体を守る抗体もたんぱく質でできています。
  4. エネルギー供給
    • 炭水化物や脂質が不足した場合、たんぱく質がエネルギー源として使われることがあります。

たんぱく質が不足すると?

たんぱく質が不足すると、次のような問題が起こる可能性があります:

  • 筋力低下や疲労
    筋肉が分解され、体力や持久力が落ちる。
  • 免疫力の低下
    病気にかかりやすくなる。
  • 肌や髪のトラブル
    肌が乾燥したり、髪が抜けやすくなる。

たんぱく質を含む食品

たんぱく質を含む主な食品は以下の通りです:

  1. 動物性たんぱく質
    • 肉(鶏肉、牛肉、豚肉)
    • 魚介類
    • 乳製品(牛乳、ヨーグルト、チーズ)
  2. 植物性たんぱく質
    • 大豆製品(豆腐、納豆、豆乳)
    • 豆類(レンズ豆、ヒヨコ豆)
    • ナッツ類(アーモンド、くるみ)
    • 穀物(キヌア、アマランサス)

たんぱく質の摂取目安

1日の必要量は、体重1kgあたり0.8~1.2g程度が推奨されます。
例えば、体重50kgの人なら40~60gを目安に摂取すると良いでしょう。運動量が多い人や高齢者は、1.5g以上が推奨される場合もあります。


まとめ

たんぱく質は、体の健康と機能維持に欠かせない栄養素です。毎日の食事で意識して摂取し、体が必要とする分をしっかり補うことが、元気で健康的な生活への第一歩です。

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